タイあるある:クリーニング編②

先日友人が長期出張でホテルに泊まった時の話だ。

 

長期出張なので手持ちの下着類が足りなくなり、ホテルのクリーニングサービスを使ったそうだ。

ホテルのクリーニングサービスは便利だ。朝、袋に入れておくだけで、夕方には綺麗になった服が返ってくる。ちょっと高いが、下着だって対応してくれるからありがたい。

 

友人も、夕方綺麗になった下着類を受け取った。

 

ここで、日本では信じられないタイのクリーニング事情に直面する。

 

ブラ本体についているタグ(カップ数や洗濯絵表示が書いてある)の部分に、油性ペンで「1706」と書いてあったのだ。

1706は彼女の泊まったホテルの部屋番号である。

 

普通、たとえタグであっても、お客の衣類に直接ペンで書きこむだろうか?

まるで持ち物すべてに記名させられる小学生の林間学校だ。

 

友人はすぐさまフロントに抗議した。

 

しかし、ここでまた信じられないことが起きる。

スタッフは半笑いでこともなげにこう答えたのだ。

「お客様のブラジャーがどこにでもあるような地味なデザインだったので、間違えてしまうといけないので部屋番号を記載しました。」

 

・・・なんの罪もない友人のブラジャーが責められているじゃないか!

 

普段心の広い友人もこれには腹の虫が収まらず、出張から帰ってきた今もメールでホテルと交戦中だ。

無事弁償してもらえるのだろうか。

 

ここはタイだ。きっと「マイペンライ」と言われて終わるのだろう。

 

※マイペンライ

タイ語で「問題ない。大丈夫。気にしないで。」という意味。